日本でもいよいよ金融教育を導入? – いつまで「お金は汚いもの」と思うのか

こんにちは。国際金融アドバイザーの大田一耕史です。今日はあまり語られることのない日本と海外の金融教育の違いについて。

 

家庭科の授業でお金の教育?

2022年度から実施される高校の新指導要領では、家庭科の授業の中で「資産形成」について指導することが決定しました。

 

日本経済新聞より引用

 

これまで、「金融教育」とは一切縁のなかった日本において非常に大きな一歩です。このことがニュースで報じられると、SNS上では批判的なコメントが多く見られました。

「家庭科の先生に教えられるわけがない」「子どもに投資を教えるのはよくない」。前者には私も同意でこの教育について全く期待はしていませんが、後者の意見こそ「日本の金融リテラシーが低い=お金は諸悪の根源だ」という価値観を植え付ける何よりの証拠となっています。お金について学んでいない人ほど

「投資=悪、危険」という発想を持つのです。

 

しかしこの世の中のほとんどは投資で成り立っています。実際に93%のお金はデジタルにあり、これらはすべて何かしらに投資をされています。多くの日本人がお金だと思っている現金はこの世界に流通するお金のたった7%しか存在していません

昨年6月に金融庁が発表した『高齢社会における資産形成・管理』という報告書の中で、95歳まで生きるには夫婦で約2,000万円の老後資産が不足するという試算が示され、国民的議論になりましたが、私に言わせればもっと多くの額が必要になる世帯の方が圧倒的に多いと考えられるため、老後に備えて投資、つまり資産運用をすることは既に必須となっています

 

関連記事

こんにちは。国際金融アドバイザーの大田一耕史です。記念すべき第1回は、投資初心者の方に向けて日本人が知らされていないグローバルスタンダードの資産形成術について簡潔にお話します。これさえ読めば ・資産形成とは何なのか? が一発でわかるよう[…]

 

すべてにおいて自己責任の社会となり、さらに自助努力を求められる時代を生きていく子ども達に対して、依然として「投資=悪、危険」といった悪習は直ちに見直されるべき価値観です。私もこれから生まれてくる子どもには金融教育をしっかりしたうえで社会に送り出したいと考えています。

 

金融教育がない国は豊かになれない

そもそも金融教育ってなんでしょうか?

“金融教育は、「お金や金融の様々なはたらきを理解し、それを通じて自分の暮らしや社会について深く考え、自分の生き方や価値観を磨きながら、より豊かな生活やよりよい社会づくりに向けて、主体的に行動できる態度を養う教育」”

 

のことです。金融を学ぶ機会がないことで、この社会の構造を正しく理解しそこに疑問を投げかけ解決策を見出すこと。また自分の人生をどう生きるのか?という人生設計すら、これらを主体的にデザインするのでなく、どこか国や社会に依存し、他責にしがちなのがこの国だと言えるでしょう。

そんな日本がようやく「金融教育」の第一歩を踏み出すわけですが、海外と日本を比較した時に、どのような違いがあるのでしょうか?

 

香港の金融教育

世界三大金融センターの一つ香港では、香港公認会計士協会(Hong Kong Institute of Certified Public Accountants)が実施する教育プログラムがあります。

 

Rich Kid,Poor Kidという題を見てピンと来た方もいるかも知れません。そう、あのお金の名著金持ち父さん貧乏父さん(Rich Dad, Poor Dad)の名を冠していますね。

「お金とは何か」「収入の質は2種類」「仕事には4種類ある」といったお金の哲学を初等教育という人生の早期なタイミングで学ぶことができるのです。

また香港には日本のように義務となる年金システムが存在しません。成人し仕事をし始めたらその収入の一部を投資に充て、若くして未来のための資産形成をすることは一般的なのです。これは香港の金融教育の賜物でしょうね。

 

アメリカの金融教育

全米の学生が読んでいるベストセラーであり、アンドリュー・O・スミス著作のFinancial Literacy for Millennials (邦題: アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書)のなかでは、全14章のうち投資に関する章は僅か1章だけとなっています。

それ以外の章では「バランスの取れた人生」や、「何のために働くか」など、日本では決して金融教育として分類されないような内容から、「消費税は何のためにあるか」、「借金と返済計画」など、非常に幅広いお金の話が書いてあります。

 

「お金は汚いもの」という価値観をアップデートせよ

日本では国として「貯蓄から投資へ」というスローガンを掲げ、NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)など、国民の投資を促す環境を整えています。これらの取り組み、そしてこれから始まる金融教育は、「お金は汚いもの」という今までの古い価値観を払拭するという意味では非常に期待しています。

ですが、投資環境としては、「今までよりは少しはマシになった」程度のもので、本当に限られた金融商品にしかアクセスできないガラパゴス化されたものだというのも事実。しっかりライフプランを考えた上で、また世界中の金融商品を見た上で資産形成に取り組んでいただければと思います。

 

関連記事

こんにちは。国際金融アドバイザーの大田一耕史です。前回のブログでは「グローバルスタンダードの正しい資産形成法」についてお伝えしました。今回は「その方法はいったいどれほどのインパクトを人生にもたらすのか?」についてお伝えします。  […]

 

直接相談はこちらから

 

>最初から最善の資産形成を

最初から最善の資産形成を

資産形成において一番大切なこと。それは出口戦略です。いつどれだけの資産を作りたいのか?そこからどんな人生を歩んでいきたいのか?お金はどれだけ稼いだかではなく、どれだけ残せたかなの です。残念ながら金融教育が乏しく手数料商売ベースの営業スタイルが一般的なこの国で、個人投資家が資産を「作り」「増やし」「守る」ことは非常に困難を極めます。また金融鎖国を行っているこの国には世界中の優良な金融商品の情報がほとんどありません。そして資産を作るには時間を見方につけなければなりません。あれは無駄な時間だった、もっと早く知りたかったとならないよう、ぜひ最初から最善の方法による資産形成をご提案いたします。